”ひろゆき氏”発言【色覚異常ということになっちゃうとパイロットになれない】は本当か?

ファクトチェック

調査員のCrevette(くるべっと)です。

ファクトチェックシリーズ第三回目!

ひろゆき氏がYoutuTubeで発言した

「色覚異常ということになっちゃうとパイロットになれない」

を検証致します。

また、子供時代に色覚検査を必ずやるような発言もしていますので、この二点を検証致します。

YouTubeはこちら↓

ひろゆき氏プロフィール

本名  :西村 博之(にしむら ひろゆき)

YouTubeチャンネル登録者数  :約156万人

Twitterフォロワー数  :約190万人

出演  :ABEMA Prime(AbemaTV)など

※2022年8月26日現在、1万人以上記載

他、2ちゃんねるを開設した事や、論破王として有名な方です。

調査の経緯

ひろゆき氏が自身のYouTube(2022年7月29日配信)
「【ひろゆき】選挙特化の政治家と外国勢力の共闘。HERTOG JAN GRAND PRESTIGEを吞みながら。2022/07/29 V23」(7分36秒あたり)にて

「色覚異常ということになっちゃうとパイロットになれない」

※切抜き:YouTubeリンク先:https://www.youtube.com/watch?v=D9OeuTyzMLE

と発言。これについてファクトチェックを行います。

ひろゆき氏の動画の特徴

時間  :1時間30分程度~2時間以上

形式  :ライブ形式

内容  :視聴者のチャットにて短いもので一言二言で回答。質問も短く説明不十分な物が存在。

流れ  :チャット内容はひろゆき氏の話の順番と関係なく、ばらばらで話の内容と関係ない物も多く存在。

ひろゆき氏は酒を飲みながらライブしているので質問の回答が正しいか自分で調べて欲しいと言う内容で注意喚起している事がありますが、今回の動画ではこの発言はありませんでした。

ひろゆき氏の言いたい事を間違って理解する可能性有

動画の流れ

今回の、ひろゆき氏の動画での発言の流れを記載致します。発言者(K氏)はチャット(チャット通りに記載)、ひろゆき氏は言葉で、発言は長いので後の方を省略しています。

発言者の方は物腰が柔らかい発言なので勝手に女性で記載していますが男性の可能性もあります。

色覚異常で悲観的だった息子が、ひろゆきさんの色覚異常かもしれないと言っているのを観てかなり勇気づけられたようです。

私たち親子の救世主です。これからも応援しています。

多分勘違いがあるんですけど僕は色覚異常かもしれないと言った事はなくて僕は色覚異常です。

色覚異常の人を識別するテストっていうのが日本人が作ったテストがあって他の国ではあんまりやられてないんですけど日本は子供の時代にそれを必ずやるようになってて色覚異常ということになっちゃうとパイロットになれないみたいのがあるんですよね。

色はわかんないわけではなくて色弱という部類で色んな色が並んでいるヤツを見て正常な色覚の人だとここの数字は3に見えるみたいなのらしいんですど・・・省略

ひろゆき氏の発言内容は言葉に詰まったり、言い直しをしていて、そのまま書くと(そのまま書けない)わかり辛いので意味のない言葉は削って記載しております。なるべく間違いのないように記載しましたが一度、ひろゆき氏の動画を見た方が良いと思います。

 

全体の流れですが

【7:07~7:15】
視聴者からのチャットの読上げで、色覚異常の息子がひろゆき氏が色覚異常かもしれないと言った事に勇気づけられた話。

【7:16~7:22】
チャットに対するひろゆき氏のコメントで、色覚異常かもしれないと言った覚えはなくて色覚異常と断言。

【7:23~7:40】
色覚異常はパイロットになれない事を含めた色覚異常についての説明。

【7:46~8:59】
自身の色覚異常の症状の説明。

【9:00~END】
9分から最後1時間46分まで全く違う話で色覚異常の話はありませんでした。

途中6秒ほど間隔が空いていますが、鼻をかんで音声を切っていた時間です。

ということでこの約2分間の内容で「色覚異常ということになっちゃうとパイロットになれない」を切抜いて検証しても問題ないと判断致します。

「色覚異常ということになっちゃうとパイロットになれない」の切抜きは問題なし

追加調査

再度、ひろゆき氏のコメントを記載致しますが

色覚異常の人を識別するテストっていうのが日本人が作ったテストがあって他の国ではあんまりやられてないんですけど日本は子供の時代にそれを必ずやるようになってて色覚異常ということになっちゃうとパイロットになれないみたいのがあるんですよね。

※切抜き:YouTubeリンク先:https://www.youtube.com/watch?v=D9OeuTyzMLE

黄色塗りの部分
「日本は子供の時代にそれ(日本人が作ったテスト)を必ずやるようになってて」

も追加で確認致します。

日本で子供の頃に日本人が作った色覚検査を必ず実施するか確認

ひろゆき氏は”テスト”と言っておりますが、今後の説明の都合上、色覚検査と表現致します。

「他の国ではあんまりやってないんですけど」の部分も気になりますが海外の調査をするだけでもかなり時間がかかるので若干は触れますが、詳細の調査は行いません(リクエストあれば実施致します。)。

色覚について

色覚と色が見える仕組み

色覚について簡単に説明致します。

まず、色覚についてですが一言で言うと”色を見分ける感覚です。”

波長380~750nmの光、いわゆる可視光が網膜にあたると網膜の中心に多く分布する三種類の錐体細胞で生体信号に変換され複雑な感覚処理を経て後頭部にある視中枢(しちゅうすう)で色として認識されます。

このシステムに問題があると色覚異常が生じます。

錐体細胞ですが、L錐体,M錐体,S錐体の3種類がありそれぞれ赤,緑,青の光に反応する視物質を持っています。

簡単に言いますと可視光が網膜にあたると、赤,緑,青に反応する細胞で生体信号に変換され脳で色として認識します。

色覚異常

色覚異常についてですが、先天色覚異常と後天色覚異常に大きく分かれます。

まず、先天色覚異常ですが遺伝的な物で赤,緑,青の錐体の異常をそれぞれ1型,2型,3型と分けて更に錐体が欠損している場合は2色覚、部分的機能異常は3色覚と分類します。

ただし、3型は稀で分類上は2つに分けていません。

例として、赤錐体の異常が欠損の場合は”1型2色覚”と言います。

もう1つ、型には分かれていませんが1色覚という物があり、これも稀です。このほとんどが3錐体すべてが欠損している状態です。

稀に3つの錐体の内のどれか1種類だけ正常な場合があります。

次は、後天色覚異常で色々な疾患、例えば糖尿病によるものです。あと、薬などで生じます。この場合、視力や視野の異常も伴います。

ちなみに”NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構”という団体では先天色覚異常の分類を異常ではなく多様性と考えてここで説明した6種類を色弱者と呼んでそれ以外を一般色覚者としています。

理由は、”異常”という言葉が差別的発言で、いじめの原因になる事を懸念している為です。

色覚型と特徴

※出典:NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構 色覚型と特徴:https://cudo.jp/?page_id=540
画像のリンクは変更されています。

天色覚異常の色の見え方について説明致します。

先ほど記載致しました”NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構”という団体の資料になります。重複致しますが、色覚異常を多様性と考えている他に、タイプ名も先ほどの1型とか2型のような表現ではありません。

図の一番上が一般色覚者、つまり全錐体が正常者の事ですが日本人男性の約95%を占めます。女性は、約99%です。男性の方が色覚異常が約5倍多いのですが理由は、色覚異常の大半を占める赤と緑の錐体の異常は性染色体のX染色体上で劣性遺伝するからです。女性の染色体はXが2つなので1つに異常があっても、もう1つ正常なら問題なく、男性はXとYでXが一個しかないので男性の方が多くなります。

全部は説明致しませんが、色の見え方の部分の見方です。例えば、赤錐体欠損している人は、正常者が緑に見えている領域が黄色っぽく見えます。縦に比較してみて下さい。ただし、全員がこのように見えるわけではないので参考として下さい。

日本人が作った色覚検査

※参考:公益財団法人 一新会  石原色覚検査Ⅱ http://square.umin.ac.jp/issinkai/kensahyou.html

それではひろゆき氏が言っていた「日本人が作ったテスト」とはどのような物か説明致します。”石原色覚検査表”、という物があります。これは出版物としての名前で、日本語で”石原式”,英語で ”ISIHARA TEST”が商標登録されております。

版権を持つ公益財団法人一新会が編纂(へんさん)しております。

簡単に、歴史です。

1916年に東大の石原忍(いしはらしのぶ)教授が考案。当初、石原色盲検査表として16表で構成されておりました。

1933年に国際眼科学会で、他2種含め、色覚異常の標準検査法として推奨されました。他2種は、”スチリング(Stilling)色覚検査表”と”ナーゲル(Nagel)アノマロスコープ”という検査法です。

1936年に改良並びに表数が32表に増加、更に1951年に38表になりました。

2013年に現在の最新版(石原色覚検査表Ⅱ)が発刊されました。学校などの公共機関では14表のコンサイス版が普及し医療機関では上位版の国際版38表または24表が普及しております。

日本人が作った石原色覚検査表は国際的にも標準検査法として推奨
※出典:2003年 色覚の成り立ちと色覚検査法 P.3 北原健二 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jorthoptic1977/32/0/32_0_1/_pdf/-char/ja

石原色覚検査表Ⅱの例です。

左は、正常な人も全色盲を含む異常な人も判読可能です。

真ん中は、正常者と異常者で読み方が異なる物です。

右は、異常者には読みやすく正常者は読みにくい物ですがこの通りにならない場合が多いので参考程度の物です。

当然、正常者には読み易く、異常者に読み辛い物もあります。タイプが全く違う物では、視力検査のような一部が切れた輪の切れ目を答えさせる物があります。

実際は印刷物で検査します。電子版では色が異なる可能性がありますが、それを注意喚起した上でWebでの検査も実施されています。

学校における色覚検査の歴史

※参考:児童生徒等の健康診断マニュアル 平成27年度改訂https://www.gakkohoken.jp/book/ebook/ebook_H270030/data/128/src/H270030.pdf?d=1661342197416

日本の学校における色覚検査の歴史です。特別支援学校では小学校,中学校などとは言わず小学部,中学部などと言い、省略して記載しておりますが同じ様に色覚検査を実施しております。

また、法律改正や通知の基準年で記載しておりますので色覚検査の実施の実態とは異なる可能性があります。

1958年:就学時(就学前年度)及び毎年、全児童・生徒に検査実施。簡単に言うと小学校入学の前の年に1回検査をして小学生から高校までは毎年実施する事になります。

1973年:小学校1・4年,中学校1年,高校1年,高専1年と4年で検査実施。

1978年:これまでは色覚異常の有無の検査と異常の場合の程度の検査を行っていましたが異常の有無のみとなりました。

1995年:小学校4年のみ検査実施。

2003年:定期健康診断の必須項目から色覚検査削除され希望者に個別に実施する事になりました。

2014年:希望者に検査できる体制を整えるように通知。2003年度からも希望者は検査可能でしたが実際、検査できない状況になっていたり、希望者が個別に検査できる事を保護者や子供が認識していない場合があった為、この通知が文部科学省から出ました。後に、希望調査票が作成され運用されております。

だんだん頻度が減っていた理由は差別問題によるものですが、2014年に復活したのは自分が色覚異常と知らずに就職時に目指していた職に就けない事を突然知って、辛い思いをするケースが増えてきた為です。

ということで日本では学校での色覚検査は必須ではなくなりましたので、ひろゆき氏が子供の時代に必ずやると言ったのは嘘だとわかりました。

おそらく、ひろゆき氏は1976年生まれで1995年には19歳で高校まで4回検査を行っているはずなので現在も必須だと勘違いしたのでしょう。

2003年に学校における色覚検査は定期健康診断の必須項目から削除

ひろゆき氏発言
「日本は子供の時代にそれ(日本人が作ったテスト)を必ずやるようになってて」は嘘

色覚異常はパイロットになれないのか?

航空法

色覚異常はパイロットになれないのか? 航空法の第二十八条(施行日:令和四年六月二十日)を一部抜粋して確認してみます。

(業務範囲)
第二十八条 別表の資格の欄に掲げる資格の技能証明(航空機に乗り組んでその運航を行う者にあつては、同表の資格の欄に掲げる資格の技能証明及び第三十一条第一項の航空身体検査証明)を有する者でなければ、同表の業務範囲の欄に掲げる行為を行つてはならない。

※出典:e-Gov法令検索 ( https://elaws.e-gov.go.jp/
「航空法」 (e-Gov)(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=327AC0000000231)をもとにSHR Fusion作成

省いた部分は例外にあたる部分です。

当然、業務内容には飛行機を操縦する事が記載されています。資格の技能証明がないと操縦できない事になりますが技能証明の括弧書きの部分に第三十一条第一項の航空身体検査証明という物があります。これは航空身体検査の基準に適合している事の証明書です。

次に、航空身体検査証明書の交付条件を調査しますが、その前に業務範囲についても簡単に説明致します。

”定期運送用操縦士”、つまり国内線や国際線の航空機を”機長”として操縦する際に必要な資格です。

”二”の部分。”機長として、航空運送事業の用に供する航空機であつて、構造上、その操縦のために二人を要するものの操縦を行うこと。”

と記載されております。

次は”事業用操縦士”です。”副操縦士”として航空機を操縦する際に必要な資格です。

”四”の部分。”機長以外の操縦者として航空運送事業の用に供する航空機の操縦を行うこと。”
と記載されております。

パイロットの分類では他にも資格はありますが、パイロットと言えば航空機の”機長”と”副操縦士”を思いうかべると思うので省略致します。

航空身体検査マニュアル

国土交通省から出ている”航空身体検査マニュアル”という物がありますので説明致します。

Ⅱ.航空身体検査及び証明実施上の一般的な注意及び手続

1.航空身体検査証明の意義

1-1 航空機の安全な運航を確保するため、航空機に乗り組んでその運航を行う者に対して、その業務を遂行するために必要な心身の状態を保持しているかどうか検査し、これを保持している者にのみ航空身体検査証明を行う。航空身体検査証明を有していなければ航空業務を行ってはならない。

※引用:国土交通省 航空身体検査マニュアル(国空航第3037号)令和4年3月29日一部改訂https://safetyp.cab.mlit.go.jp/wpcontent/uploads/2022/04/%E3%80%90%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%80%91%E8%88%AA%E7%A9%BA%E8%BA%AB%E4%BD%93%E6%A4%9C%E6%9F%BB%EF%BE%8F%EF%BE%86%EF%BD%AD%EF%BD%B1%EF%BE%99.pdf(改訂版発行にてリンク切れ)

航空身体検査マニュアル最新版
https://www.aeromedical.or.jp/manual/

最後の部分に、”航空身体検査証明を有していなければ航空業務を行ってはならない。”と明記されておりました。

航空身体検査証明書を有していなければ航空業務を行えない
次は、色覚の部分です。

10-7 色 覚
1.身体検査基準

航空業務に支障を来すおそれのある色覚の異常がないこと。

2.不適合状態

石原色覚検査表で正常範囲と認められないもの

3.検査方法及び検査上の注意

3-1 色覚検査は、石原色覚検査表(学校用色覚異常検査表を除く。)を用い、原則として初回の航空身体検査時に行うこと。

※引用:国土交通省 航空身体検査マニュアル(国空航第3037号)令和4年3月29日一部改訂(リンクは前の引用と同じ)

”3-2~3-4”は省略しています。

この内容から色覚の異常があっても航空業務に支障がなければ適合という事が分かりました。

この時点でひろゆき氏のコメントは完全ではなかった事が分かります。

4.評価上の注意

上記2.不適合状態の者が、パネルD-15検査結果においてパス判定の場合は、適合とする。この場合において、眼科専門医の診断により確認を行うこと。

5.備 考

5-1 上記2.不適合状態の者が、国土交通大臣の判定を受けようとする場合は、パ ネルD-15検査結果を付して申請すること。

5-2 上記5-1の者のうち、航空業務に支障を来すおそれがなく、病態等が進行しないと認められるものについては、国土交通大臣の指示により、以後指定医で適合とすることを許可される。

※引用:国土交通省 航空身体検査マニュアル(国空航第3037号)令和4年3月29日一部改訂(リンクは前の引用と同じ)

評価上の注意についての部分について説明致します。

”上記2.不適合状態の者が、パネルD-15検査結果においてパス判定の場合は、適合とする。この場合において、眼科専門医の診断により確認を行うこと。”とあります。上記2というのは”石原色覚検査表”で正常範囲と認められないものになりますが”パネルD-15”という検査をパスすれば適合となる。つまりパイロットになれる事になります。

「石原色覚検査表」が不適合でも「パネルD-15」をパスすれば適合

パネルD-15テスト

”パネル D-15テスト”について簡単に説明致します。

歴史は1947年に米国の心理学者であるディーン・ファーンズワーズ氏によって発表されました。

検査の目的は先天色覚異常者を強度異常群とそれより軽度の異常群に分類する事です。

石原色覚検査表は正常と、そうでない物を分類する検査です。

ということで”パネル D-15テスト”は米国で作られた事が分かりましたので、ひろゆき氏が発言している「日本人が作ったテスト」に”パネルD-15テスト”は該当しません。

「パネルD-15テスト」は米国で作られた

※出典:サカタインクスエンジニアリング㈱ The Farnsworth D-15 Test 取扱説明書 P.2 http://eng.inx.co.jp/cms/wp-content/uploads/2017/03/D15Manual.pdf

”パネルD-15テスト”の検査方法を簡単に説明致します。

上のスライドの左の写真の様に最初に裏に”P”と書いてある”パイロットキャップ”と呼ばれる物を一番左に置きます。

他のキャップの裏には1~15の連続した番号が書かれています。これを”パイロットキャップ”の色に一番近い物を左に詰めて置きます。今度は、左から二番目に置いた物に一番近い色をその隣に置きます。これを最後まで繰返します。

細かい条件は上のリンク先からマニュアルをご確認下さい。上のスライドには手順1は省略していますが照明などの環境設定が記載されています。

※参考:2003年 色覚の成り立ちと色覚検査法 北原健二 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jorthoptic1977/32/0/32_0_1/_pdf/-char/ja

次に、先ほど並べたキャップの番号を左から順に上のスライドの様に点を結んでいきます。

左は、Passの例です。この場合は、正常色覚と軽度の色覚異常が含まれますので、結果には”正常”ではなく”誤りなし”と記載します。

次はFailの例です。Failになる条件があるのですが説明が複雑なので省略致します。当然この二つ以外にPassとFailのパターンはありますが手順を簡単に説明したかっただけなので省略致します。

まとめ

まとめです。再度、ひろゆき氏のコメントを記載致します。

色覚異常の人を識別するテストっていうのが日本人が作ったテストがあって他の国ではあんまりやられてないんですけど日本は子供の時代にそれを必ずやるようになってて色覚異常ということになっちゃうとパイロットになれないみたいのがあるんですよね。

※切抜き:YouTubeリンク先:https://www.youtube.com/watch?v=D9OeuTyzMLE

➀国際眼科学会が日本人が作った石原色覚検査表を色覚の標準検査法に推奨

→「日本人が作ったテスト」に該当する部分

②2003年、学校の定期健康診断の必須項目より色覚検査が削除(希望者のみ個別に実施)

→「日本は子供の時代にそれ(日本人が作ったテスト)を必ずやるようになってて」に該当する部分

③航空身体検査証明を有しないと機長,副操縦士の業務ができない(航空法)

④石原色覚検査表が不適合でも米国で作られたパネルD-15をパスすれば航空身体検査証明を取得できる。

→③と④は「色覚異常ということになっちゃうとパイロットになれないみたいのがあるんですよね。」に該当する部分

以上よりまとめると、下記のスライドの通り検証項目はいずれも嘘だと分かりました。


否定的コメント予測

パネルD-15の検査まで含めて異常な場合に色覚異常と判断され

パイロットになれないので、ひろゆき氏のコメントは正しいのでは?

ひろゆき氏のコメントからはパネルD-15の検査までの話は読み取れません。

また、航空身体検査マニュアルには「航空業務に支障を来すおそれのある色覚の異常がないこと。」と記載されているので色覚異常でもパネルD-15の結果と眼科医の判断で航空業務に影響ないレベルであればパイロットになれる。と考えるのが妥当だと思います。

最後に・・・

今回の内容は、小中学生のお子さんがいらっしゃる方であれば色覚検査は子供の頃に必ずやるというのは嘘だと気が付きますね。

このように時代によって変化しそうな内容を専門家でない方がエビデンスなしで言っていたら、間違っているかも?と思った方が良いかもしれません。

ひろゆき氏は時々、「酒飲んだおっさんが言ってることだから全部信用するな」みたいに言ってると序盤に書きましたが、実際に間違った事を言っていると分かったと思います。

これは決してひろゆき氏を批判しているわけではなく、「誰でも間違った事は言う可能性がある」と言いたいだけなので誤解のないようにお願い致します。

以上です。

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